手についたにんにくの臭いの落とすには歯磨き粉が一番の方法!
- 料理ににんにくを使う場合、にんにくを剥く必要がある。
- にんにくを剥くと手が臭くなる。
- 手についたにんにくの臭いはなかなか落ちない。特に爪の間。
- 臭いを落とす方法はいくつかある。
- 色々試した結果、歯磨き粉と爪ブラシを使う方法がもっとも効果的だった。
詳しく知りたい方は以下をどうぞ。
料理ににんにくを使うと手が臭くなる
にんにくを食べると口や体臭が臭くなるのはよく知られていますが、料理をする人にとっては手に付くにんにくの臭いも気になると思います。餃子を沢山つくる時などは食べる前に手が臭くなることがよくあります。
更に手についたにんにくの臭いはナカナカとれないという困った性質もあります。
料理にチューブにんにくや市販のにんにくチップなどを使って代用する方法もありますが、やはり生のにんにくを使った方が美味しいのは間違いありません。
そこで、手についたにんにくの臭いを落とす方法を色々調べてみました。
にんにくの臭いが手につく理由
ところで、何故、にんにくの臭いが手に付くのでしょうか?
生のにんにくの片鱗(にんにくのかけら)を持って匂いを嗅いでもらいたいのですが、あまり臭くはありません。というか全然臭くありません。
皮を剥いた状態でも基本は無臭です。
なのに何故にんにくの臭いが手につくかと言うと、それは「皮を剥いたり切ったりする時ににんにくを傷つけるから」です。
こちら(なぜ、にんにくは臭いのか?)でご説明している通り、にんにくの臭いはにんにくを傷つけて始めて発生します。
そのため、にんにくの皮を剥く時にキレイにむけなかったり、切った後のにんにくを多く触った場合は、手に付くにんにくの臭いが強くなる傾向があります。
絶対ににんにくの臭いが手に付かない方法
にんにくの臭いを落とすのが難しければ、そもそも臭いを手に付けなければ良いわけです。
その方法で一番なのはゴム手袋を付けることです。
ゴム手袋はにんにくの皮を剥くのにも最適です。取りにくい薄皮もサラッと剥くことができますよ。
ゴム手袋をして調理することに抵抗がある方はそのまま以下をお読みください。
ガンコなのは爪の間に付いた臭い
手についたにんにくの臭いはなかなか取れないという印象がありますが、実際はキッチン用のハンドソープでしっかり洗えば、それほど臭いは残りません。
ところが、たまに手についたにんにくの臭いが猛烈に臭くて、なかなか取れないということがあります。
私の場合、沢山の餃子を作る時に大量の中国産のにんにく使うのですが、この後は必ず手に付いたにんにくの臭いがとても臭く、そしてなかなか落ちません。
はじめは沢山のにんにくを使うからだと思っていましたが、ある時、臭いが指先に集中していることに気づきました。臭いの原因は爪の間に入り込んだにんにくの臭いだったのです。
にんにくを剥く時にどうしても爪で傷つけてしまうので、そこににんにくの臭い成分やにんにくのかけらが入り込み、そこから臭いを発し続けていたのです。
中国産のにんにくは、臭いがキツい上に薄皮が剥けにくいという性質があるので、余計その傾向が強くなるのでした。
それ以降、100均の爪ブラシを買って、爪の間を念入りに洗うようにしたところ、臭いが急激に落ちるようになりました。
もちろん、爪ブラシを使うだけで臭いが落ちるわけではありません。大前提として洗い方が一番重要なのです。
その方法の検証と結果を以下でご紹介します。
手についたにんにくの臭いを落とす方法
手についたにんにくの臭いを落とす方法は様々なものが昔から言われていて、WEB上でも検索すれば多くの方法を知ることができます。
その中でも代表的なものを実際に試してみた感想をご紹介します。
ステンレスソープ
最も代表的なのがこの「ステンレスソープ」です。
スレンレスソープは単に石鹸の形をしたステンレスの塊ですが、手についたにんにくの臭いを落とす方法では必ず紹介される一品です。
ステンレスなどの金属はにんにくの臭い成分であるイオウ化合物と化学反応を起こして水溶性の水に溶けやすい成分に変化させます。
つまり、このステンレスソープで手を擦って水で流せば臭いが取れるという仕組みです。
ただし、このステンレスソープの効果は科学的に不十分とされています。公正取引委員会にも有効性が認められていません。
実際に使ってみた感想ですが、個人的にはある程度臭いは落ちると思います。
しかしながら、前述したように爪の間の臭いは取れにくく、本当に落ちにくいにんにくの臭い対策としては今ひとつという感じです。
ただ、なんとなくお洒落ですし、価格も昔と比べてかなり安くなっているので試す価値はありです
ちなみに、この効果はステンレスによるものなのでステンレスソープでなくとも、ステンレス素材のスプーンや包丁などでも同じ効果が期待できます。
酢
酢には消臭作用があると言われ、料理でも臭みをとる下処理に使われることがあります。
酢の消臭作用は主に「殺菌作用」と「アルカリ性臭い物質の中和作用」の2つがあります。
にんにくの臭いは雑菌ではないので殺菌作用は関係ありません。ただ、にんにくの臭いはアルカリ性であるため酢の中和作用は効果的と考えられます。
よく紹介されているやり方はボールなどに酢を入れ、そこに手を浸すという方法です。
実際にやってみましたが、一瞬臭いが消えたと思われるもののすぐに臭いが復活してあまり効果を感じませんでした。
逆に酢の臭いが手について臭い感じがします。食べ物を粗末にする感じもするのであまりオススメできません。
レモン
レモンの皮や汁を使った方法も手についたにんにくの臭いをとる方法としてよく紹介されます。
レモンの消臭作用も酢と同様にアルカリ性の臭い物質を中和するところにあります。
実際にレモンの皮をこすりつけたり汁をかけましたが、効果は微妙です。
レモンは酢と違い清涼感のある匂いがしますが、それよりもベタベタするし若干染みて痛い感じもします。
何よりレモンを用意するのが現実的ではありません。
お茶の葉や出がらし
お茶の消臭作用もよく知られており、にんにくの臭いを消す方法としてはお馴染みです。
お茶には強力なポリフェノールが含まれているので、にんにくの臭い成分を分解(化学変化)する作用があると思われます。
方法としては手にお茶の葉(出がらし)をこすり付けるというものですが、これは実際に試すことはしませんでした。
お茶の葉を使うのは勿体ないし、いくら手についたにんにくの臭い消したいからと言って、お茶の出がらしを使うことは日常的にありえません。
歯磨き粉
歯磨き粉を使う方法はそれほど有名ではありませんが、かなり効果的と感じました。
手も洗いやすく、爪の間にも塗り込むことができるので、爪ブラシとセットで用いればほぼニンニクの臭いが落とせます。
やり方は、歯磨き粉をそのまま手と爪の間につけ、念入りに揉み、爪ブラシで爪の間を磨いた後、水で流しておしまいです。
洗った直後は手から歯磨き粉の匂いがするので、少し変な感じもしますが、すぐに気にならなくなります。
歯磨き粉が何故手についたにんにくの臭いを落とすのか理由はわかりません。論文や特許文献を調べてみましたが見つけることはできませんでした。
考えられるのは、歯磨き粉に含まれる研磨剤とフッ素の働きです。研磨剤は手にこびれ付いたにんにくの臭い成分を剥ぎ取り、フッ素は強力な酸化作用でにんにくの臭い成分を変化させると思われます。
まとめ
色々試してみてもっとも効果的と感じたのは「歯磨き粉」+「爪ブラシ」のセットでした。
この組み合わせだとほぼ手に付いたにんにくの臭いを落とすことができます。
他のものと違って歯磨き粉であれば、通常家に置いてあるでしょうし、手軽に使うことができて現実的です。
是非、お試しください!
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