にんにくの皮むき!基本から簡単裏技まで!皮をむく方法を一挙紹介
にんにく料理をする時にちょっと面倒なのは「にんにくの皮むき」です。
ここでは、基本的なにんにくの皮のむき方から、大量のにんにくの皮むき、超簡単にニンニクの皮をむける裏技、さらには、にんにくの皮をむく時の注意点などをご紹介します。
にんにくの皮むきに慣れていないとつい市販のおろしにんにくを使いたくなってしまいますが、やはり鱗片状態のにんにくを使った方が味も香りも格段に違いますので、是非、にんにくの皮むきをマスターしてください!
にんにくの皮をむく前の予備知識
にんにくの皮のむき方を知る前に知っておいた方が良いことがあります。それは以下のものです。
にんにくの皮のむき方は用途によって変わる
にんにくの皮をむく方法はいくつかありますが、用途によって向き不向きがあります。その用途のパターンとそれにあった方法をご紹介します。
少量のにんにくを調理で使う場合(もっとも定番)
もっともよくあるパターンですが、この場合は「包丁を使ってむく」方法が一番適しているでしょう。
「叩いてむく」方法もお勧めです。料理でにんにくの香りを使う場合は「包丁で押して(潰して)むく」方法が向いています。
大量のにんにくを使う場合
にんにくの醤油漬けやにんにく卵黄などを作る場合は大量のにんにくをむく必要があります。そういった場合は、少し手間をかけてでも一気に皮がむける方法を選ぶのが良いでしょう。その方法や詳細はこちら(大量のにんにくの皮をむく場合)を参照ください。
包丁を使わない場合
調理の下準備や単なる手伝いなどで包丁を使わない場合があると思います。そういった場合は「手だけでむく」方法が適しているでしょう。
結局、裏技はあまり使わない
にんにくの皮をむくのは面倒なせいか裏技が多く紹介されています。このサイトでも紹介していますが、始めは面白いのでやりますが、多くの場合は包丁を使った方法など定番に落ち着きます。
裏技は便利そうに見えますが、意外と手軽ではないことが原因のように思います。
手に臭いがつく
にんにくの皮をむく時に気をつけなければいけないのは「臭いが手につく」ことです。少量であれば特に気になりませんが、多くのにんにくをむく場合は注意が必要です。
もし、にんにくの臭いが手につくのを避けたければ最初にこちら(にんにくの皮むきで手に臭いがつかないようにするための注意点)をお読みください。
ゴム手袋があると便利
必須ではありませんがどのやり方でもゴム手袋をすると効率がグンと上がります。皮を剥がす時にいい感じで引っかかるからです。また、臭いが手につくのを防ぐ役割もあるので重宝します。
結論を言ってしまうと、ゴム手袋をして手で皮を剥くのが一番簡単で、現実的な方法です。手に臭いもつかないので、臭いが気になる人にもオススメです。
それでは、にんにくの皮をむく方法をいくつかご紹介致します。
基本的なにんにくの皮のむき方
にんにく皮のむきの定番をご紹介します。ちょっと面倒ですが、慣れれば早くできます。特に包丁を使ったむき方に慣れるとちょっとプロっぽくてかっこいいです。
後述で裏技も紹介しますが、裏技は確かに簡単なのですが、意外とモノを用意したりするのが面倒なので大抵の場合、結局は基本的なむき方に戻ってきます。
手だけでむく
一番、基本的なむき方です。手だけでむく方法です。包丁も使いません。ただ、手だけでむく方法は意外と面倒で失敗しやすいので少しコツが必要です。
- にんにく一玉(鱗茎)を根っこ(硬い部分)を下にして持つ。
- 頭(出っ張った部分)と根っこ(硬い部分)を押さえ、両手でにんにくを挟むようにつかむ。
- 親指の腹をこするようにして外皮をむく(ボロボロする)。
- 外皮が崩れてきたら粒(鱗片)ごとにバラバラにする。
- にんにく一粒(鱗片)を持つ。
- 頭(尖った部分)と根(硬い部分)をそれぞれ両手でつまむ。
- そのまま雑巾を絞るようににんにくをひねるようにします。
※結構強くひねります。 - 次に7と反対方向にひねります。
- 7と8を何回か繰り返すと皮が浮いてきます。
- 浮いてきた皮を剥がせばきれいにむくことができます。
手だけでむく場合のコツ
手だけむく場合はむき目(どこからむくか?)が分からなかったり、薄皮が残るので、つい爪を立ててむこうとしてしまいます。
爪を立ててむくと大抵の場合、にんにくに傷がつきます。傷がつくとにんにくのいたみが早くなりますし、例の臭いが発生する(にんにくは傷がつかなければ無臭)ので手に臭いがつきます。
つまり、にんにくを手でむくコツは上記の通り、「爪をたてず」に「こする」そして「ひねって」むくことです。
包丁を使ってむく
料理をする時は必ず包丁を使うと思いますので、普段料理をする人の定番のむき方と言えるでしょう。慣れると2、3秒でむけるようになります。
尚、にんにく一玉をバラバラにするとこまでは「手だけでむく」方法と同じです。
- にんにく一玉(鱗茎)を根っこ(硬い部分)を下にして持つ。
- 頭(出っ張った部分)と根っこ(硬い部分)を押さえ、両手でにんにくを挟むようにつかむ。
- 親指の腹をこするようにして外皮をむく(ボロボロする)。
- 外皮が崩れてきたら粒(鱗片)ごとにバラバラにする。
- にんにく一粒(鱗片)を根っこ(硬い部分)を上にして持つ。
- 根っこ(硬い部分)の少し下に軽く包丁を入れ込む。
- そのまま根っこ部分をひっかけるような感じで下(先端の尖った部分)まで皮をむきます。
- 粒をひっくり返して先端の尖った部分を上にする。
- 指で尖った部分を折るようひっぱると簡単に残りの皮がはがれます。
包丁でむく場合のコツ
あまりコツは要りません。上記の通りやればすぐむけます。
包丁がうまく扱えない場合は、少し手間が増えますが、最初に根っこ(硬い部分)と先端(尖った部分)を切り取ってしまい、皮の一部を縦に一筋むくと残りの皮も簡単にむけます。
超簡単ににんにくの皮をむく裏技
にんにくの皮むきは面倒なせいか色々な裏技があります。どの裏技も簡単ににんにくの皮をむけるようになります。ここではその中から代表的な裏技をご紹介します。
しかし、どの裏技も道具などの準備が必要だったりするため手軽というわけではありません。なので調理用に2~3個のにんにくが必要という場合には向いていないかもしれません。
簡単ににんにくの皮をむくことができるのは確かなので、どちらかと言うとたくさんのにんにくの皮をむく場合に適した方法と言えるでしょう。
包丁で押して(潰して)にんにくの皮をむく
- にんにく一玉(鱗茎)をバラして一粒とり出す。
- まな板など平らな板状の場所の上に置く。
- 包丁の腹でにんにくの粒を上から押さえつける。
- パリッという音がして皮が崩れるまでそのまま押すか、軽くドンドンと叩く。
※にんにくの粒が少し潰れるくらい。 - 皮が崩れたら、あとは簡単に皮を剥がせます。
※この方法は非常に簡単に皮をむくことができますが、どうしても少し潰れるのでにんにくを潰して香りを出す料理向けの方法です。にんにくの粒を丸ごと使うような料理には向いていません。また、臭いが手や包丁、まな板につくので注意が必要です。
振ってにんにくの皮をむく
- にんにく一玉(鱗茎)を適当にバラす。
- フタ付きのタッパーやビンを用意する。
※タッパーが無ければ同じ大きさのボウルを2つ用意して丸くなるように被せてもよいです。 - タッパーの中に何個かバラした粒を入れる。
※十分な空間ができる量を入れてください。 - フタをしてシャカシャカ振る。
- タッパーに入れたにんにくの粒の皮が崩れてくるまで暫く振る
- ある程度皮が崩れたらタッパーからとり出す。
- あとは簡単に皮が剥がせます。
※この方法は裏技としてかなり有名な方法です。少し大きめのタッパーやボウルを使えばにんにく一玉(丸ごと)をバラさず、そのまま振って粒まで皮をむくこともできます(その場合は少し激しく振る必要があります)。
「叩いて」にんにくの皮をむく方法
- にんにく一玉(鱗茎)を適当に手でバラします。
- バラしたにんにくをジップロックに入れます。
※ジップロックが無ければビニール袋で構いません。ただし、厚めでないと破けます。 - まな板など平らな板状の場所に何度か叩きつけます。
- 何度か叩きつけると皮が剥がれてきます。
- ある程度皮が剥がれたらビニール袋から出します。
- あとは手で薄皮まで簡単に剥がすことができます。
※この方法は前述したタッパーの代わりに袋を使う方法です。ただし、袋が破けたり、にんにくに傷がつく可能性が高いためコツをつかむまで少し時間がかかります。
水に浸けてむく
- にんにく一玉(鱗茎)をバラして粒に分けます。
- 全ての粒をボウルに入れます。
- 粒がしっかり浸るくらい水を入れます。
- そのまま3時間ぐらい置いておきます。
※一晩置くと非常にむきやすくなります。 - 皮がふやけていたらザルに移します。
- そのまま1時間程度置いて、表面を乾かします。
- あとは手で皮をつまめばツルンとむけます。
※皮がふやけていないとうまく薄皮がむけないのでザルに移す前に1、2個試すと良いです。また、皮を剥がず前に根っこの硬い部分を包丁で切ると更に皮がむきやすくなります。
電子レンジを使って皮をむく
- にんにく一玉(鱗茎)丸ごと根っこの硬い部分を包丁で切る。
- そのままお皿にのせて電子レンジに入れる。
※切り口を下にする。 - 500wで大体1分ぐらい加熱する。
※加熱しすぎると爆発して電子レンジがとてつもなく臭くなるので様子を見ながら加熱してください。 - 電子レンジから取り出す。
- 頭の突起部分をつまむようにして、中の粒を押し出すとつるり皮がむけた状態で出てきます。
※取り出した直後は熱いので注意してください。
※この方法は加熱するためニンニクの臭いが軽減されるという効果もあります(ただし、その分香りが落ち、にんにくの効能も弱くなる可能性があります)。
皮むき器を使って皮をむく
市販されているにんにくの皮むき器を使う手もあります。
多くが業務用で膨大な量のにんにくの皮をむくためのものですが、個人向けのにんにく皮むきもあります。
代表的なのは以下のようなシリコン製のものです。比較的安価なので試しに使うのも良いかもしれません。
↓ちなみにこんなのもあります。
Garlic PeelingマシンElectricにんにく皮むき器
大量のにんにくの皮をむく場合
にんにくの漬け物やにんにく卵黄など大量のにんにくを使う場合は皮をむくのも一苦労です。
上記で紹介した中では「振ってにんにくの皮をむく方法」が一番たくさんの皮をむく方法に適していると言えますが、ここではもう少し効率の良い方法をご紹介します。
- にんにく一玉(鱗茎)をつかいたい個数用意する。
※3個でも5個でも。必要な玉数。 - それぞれの根っこ(下の硬い部分)を切り落とす。
- 切り口を下にして全てのにんにくを皿にのせる。
- 電子レンジにかける。
※にんにく一玉1個あたり500wで大体1分弱ぐらい加熱する。
※熱しすぎると爆発するので様子をみながら加熱してください。 - 電子レンジからにんにくを取り出して、ザルに移す。
- ボウルにザルをはめてしばらく流水にさらす。
- そのままボウルに水を溜める。
- 水の中でにんにくの皮をむく。
※はじめに切り口方向から皮をめくり、次に反対側(先端の尖った場所)からむくと簡単に皮が剥がれる。 - 全てむけたら皮を捨ててザルをあげれば大量のにんにくの出来上がり!
※ゴム手袋をすると更に速くむくことができます。
にんにくの皮むきで手に臭いがつかないようにするためには
にんにくの皮をむいた後に気になるのが手についたニンニクの臭いです。
にんにくは元々の状態では無臭ですが、切ったり傷がつくと臭いが発生し、その臭いが手につきます。
ですので、もしにんにくの臭いを手につけたくない場合は「手だけむく」方法か「水に浸けてむく」方法が適しているでしょう。その場合もにんにくを傷つけないように気をつける必要があります。
一番良いのはゴム手袋をしてにんにくの皮をむくことです。ゴム手袋をするとにんにくの臭いが付かないばかりでなく、手で皮をむくのが非常に楽になります。
「むきにんにく」を使う手もある
最も手間がかからず、手にも臭いがつかない方法は市販に「むきにんにく」を購入することです。
皮付きのものと比べて若干風味が落ちますが、香りを重視しないにんにくの漬け物やにんにく卵黄作りには適していると思います。
以前は入手が難しかったのですが、現在ではネットで簡単に購入でき、価格もそれほど高くないので一度は試してみる価値ありです。
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