美味しいニンニクの選び方
おいしいにんにくの選び方と言っても”おいしい”は主観ですので、人によって違いはあると思いまが、一般的ににんにくの場合は「新鮮である」「香り、風味(コク)、辛味のバランスがとれている」ものが良いとされます。まずいニンニクはにんにく特有の香りや味の深みが無いのにやたら辛かったりします。
勿論、好みの問題ですので「辛いにんにくが好き」という方もいらっしゃるかと思いますが、ここでは一般論における美味しいにんにくの選び方をご紹介したいと思います。
にんにくの選び方のポイント
にんにくの選び方のポイントには以下のようなものがあります。
重いにんにくを選ぶ
重いにんにくは中身が詰まっていて新鮮な証拠です。
外側の皮と身の間に隙間が無いにんにくを選ぶ
外皮と身の間がスカスカしているにんにくは水分が抜けてしまっていて古い可能性があります。
上端部分が締まっていて、全体的にふっくらしたにんにくを選ぶ
上端部分が開いていたり、全体が縦長だったりデコボコしているにんにくは古い可能性があります。
色の白いにんにくを選ぶ
色が白いものが必ず新鮮というわけではありませんが、にんにくは鮮度が落ちると外皮が茶色っぽくなってきます。
たまに外皮に赤み(赤紫)を帯びたにんにくがあります。これはにんにくに含まれるアントシアンやアルキルサルファイといった成分が鉄などと反応してできた現象です。若干の酸化現象ですので新鮮というわけではありませんが、鮮度が落ちているという程のものではないので気にする必要がありません。
ニオイが強いにんにくは避ける
にんにくはニオイが強い食品ですが、通常、丸ごとの場合はニオイがありません。売っている時からニオイがする場合は、傷がついているか虫に喰われている可能性があります。
にんにくが美味しい時期
にんにくは乾燥させて保存性を高めてから出荷されるため一年中出回っていますが、にんにくにも旬があります。
生産地によって旬の時期は異なりますが、国産の8割を占める青森県産のにんにくの旬は5~7月ぐらいで、その後乾燥期間を経て出荷されますので、店頭に並ぶのは7~9月ぐらいです。
ですので、この時期のにんにくが一番新鮮と言えます。にんにくは新鮮なほど美味しいというわけではなく、効能や効果も差異はないので時期はあまり気にする必要はありませんが、新鮮な方が香りが良いという意見も多くあります。
国産(日本産)にんにくと中国産にんにくの違い
中国産にんにくは全世界におけるにんにく生産のおよそ8割を占めると言われますが、品質のこととなると、殆どの場合国産(日本産)のにんにくを薦められます。
具体的に国産(日本産)にんにくと中国産にんにくはどこが違うのでしょうか?一般的に言われていることをまとめてみました。
価格が違う
中国産のにんにくの方が圧倒的に安価です。一般的な小売店でも国産にんにくは中国産にんにくと比べて2倍~10倍の価格で販売されています。
品種が違う
多くの場合、中国産にんにくは「上海早生」という12片種のにんにくが扱われています。国産は青森県産の「福地ホワイト」に代表される6片種か8片種のにんにくが扱われています。
中国産は暖かい場所で育ち、にんにくの粒が小さいのに比べ、国産にんにくは寒い場所で育ち、にんにくの粒も大きいのが特徴です。
味や食感が違う
中国産のにんにくは辛味が強く、加熱すると柔らかく潰れてしまいますが、国産にんにくは味がマイルドでうま味があり、加熱してもコリッとしている傾向があります。青森県産のにんにくは糖度が高く「甘い」とさえ感じることがあります。
にんにくのブランド
日本で有名なにんにくブランドと言えば、青森県産の「福地ホワイト六片」で、最高級のにんにくといわれています。青森県産にんにくは、にんにく生産世界一の中国でもブランドとして認識されています。
青森県産にんにくの中でも青森県田子市で作られる「田子にんにく」は最高級のニンニクと言われています。
その他、アメリカ西海岸にあるギルロイ市産のにんにく、イタリアのミラノ南方にあるモンティチェリ産のにんにく、韓国の瑞山市産のにんにくもよく知られています。
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