にんにくの副作用・注意点
にんにくの副作用や危険性はよく知られているので、にんにくを食べ過ぎてはいけないということは多くの方がご存知かもしれません。
にんにくは効能が強い分、食べ方や副作用にも注意する必要があります。
にんにくの1日の摂取量
にんにくの効能は適量であれば健康に有効ですが、食べ過ぎると害になります。適量の目安は次の通りです。
- 生にんにく(おろしにんにく) 1片/1日
- 火を通したにんにく 2~3片/1日
子供がにんにくを食べる場合は、この半分を目安とします。
にんにくを食べ過ぎると
にんにくを食べ過ぎると次のような症状が起きる場合があります。
- お腹が痛くなる
- 血が止まりにくくなる
- 息が臭くなる
- めまいがする
- 皮膚が荒れる
これらは特に生のにんにくを食べ過ぎた場合に起きる症状ですが、当然、加熱調理したにんにくでも食べ過ぎた場合はこのような症状が起きることがあります。
これらの症状が起きる要因には、次のようなにんにくの副作用があるためと考えられます。
にんにくの副作用
にんにくを食べ過ぎたり、接触する頻度が多い場合、以下のような副作用を起こす危険性があります。
胃腸障害
にんにく(特に生にんにく)を食べると胃腸障害が起きる可能性があります。これはにんにくの殺菌作用が胃腸内の悪玉菌だけでなく善玉菌も殺してしまうためです。この胃腸障害は腹痛をはじめ様々な症状の要因となります。
胃痛・腹痛
適量のにんにくは適度に胃の粘膜を刺激し消化を促進させますが、空腹時に生にんにくを食べ過ぎると胃腸を刺激しすぎることとなり、胃痛や腹痛を起こすことがあります。酷い場合は胃壁を荒らすことがあるので注意しましょう。
便秘・下痢
にんにくを食べ過ぎると消化に必要なビフィズス菌など腸内の善玉菌まで殺してしまうこととなり、消化・吸収がうまくいかなくなります。この為、便秘や下痢といった症状が起きることがあります。
口角炎・舌炎・皮膚炎
私達の腸内にはビタミンを生産する働きがあります。これは腸内に存在するビタミン生産菌という細菌の働きによるものですが、にんにくを食べ過ぎたり、長期間多くの量を食べるとこのビタミン生産菌も殺すこととなってしまい、ビタミン欠乏症が起きることがあります。特にビタミンB2が不足しやすくなり、その結果、口角炎や舌炎、酷い場合は皮膚炎などの症状が現れます。
貧血
にんにくには血液サラサラ効果がありますが、これもにんにくの食べ過ぎなどにより度を超えると溶血作用が強くなり、血中のヘモグロビンが減少することになります。そうなると貧血やめまいといった症状が起きることがあります。
アレルギー
にんにくはアレルギー要因となることがあります。アレルゲンはアリシンが変化したジアリルジスルフィドで主な症状はアレルギー性皮膚炎です。にんにくを扱う製造業に従事する人や調理師にみられるアレルギー症状です。
にんにく摂取における禁忌・注意点
にんにくは溶血作用があるので、血液凝固系の障害がある人は禁忌とされています。
その他、禁忌ではありませんが、抗血液凝固薬や、抗血小板薬でもあるアスピリンとの併用はその効能を強める恐れがあるので避けた方が良いです。
また、海外では“Blood-thinning”作用として紹介されるなど外科手術や出産前のニンニク摂取は出血を促進するため注意が必要であると警告されています。
その他、妊娠中、授乳中の過剰摂取は危険性が示唆されていますので避けるようにしましょう。
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