疲労回復効果

にんにくの疲労回復効果はにんにくの効能として一番知られているものではないでしょうか。にんにくには「食べるとスタミナがついて元気になる」と言ったイメージがあるかと思います。

にんにくには間接的な効能まで含めると様々な効果がありますが、その中でもこの「疲労回復効果」は高い効果性が期待できるにんにくの効能です。

その理由はにんにくの疲労回復に対する仕組みが科学的に解明されている面があるからです。また、研究段階にあるものも含めるとにんにくには疲労回復を促進する効能がいくつもあるのです。

疲労とは

では、そもそも疲労回復の゛疲労゛の正体とは何なんでしょうか?

疲労の仕組みや原因は明確になっていない部分もありますが、一般的に疲労には「精神的疲労(中枢性疲労)」と「肉体的疲労(末梢性疲労)」があるとされます。

精神的疲労は「疲労感」とも言われますが、脳や神経が疲労することです。脳や神経が疲労することで、思考力や認知力が低下したり、自律神経の失調やホルモンバランスが崩れるなどの症状がでます。精神的疲労の原因は主にストレスや脳の使いすぎと言われます。

肉体的疲労は脳や神経以外、つまり身体が疲労することです。肉体的に疲労すると、筋力が低下し、倦怠感や眠気を感じたりします。酷い場合には免疫力が弱くなり病気になります。

肉体的疲労の原因は主にエネルギー供給不足及び過剰な活性酸素の発生による酸化ストレスと言われます。

にんにくの疲労回復効果とは一部精神的疲労に関係するところはありますが、基本的には肉体的疲労に対する効果と言えます。

にんにくの効能による疲労回復効果の仕組み

にんにくには疲労回復を促進する要素がいくつかありますが、最も効果的と考えられるのがにんにくの持つ「ビタミンB1吸収促進作用」と「抗酸化作用」という2つの効能です。

疲労回復を強力に促進するビタミンB1

疲労の大きな原因の一つにエネルギー供給不足というものがあります。人間に必要なエネルギーの材料には糖質、たんぱく質、脂質の3つがありますが、この内、糖質は現代の食事では過剰に摂り過ぎている程なので不足することはまずありえません。

しかしながらエネルギー供給不足が起きて疲労する場合が多くあります。何故でしょうか?

それは糖質をうまくエネルギーに代謝できないからです。糖質をエネルギーに変換するにはいくつかの成分や物質が必要になります。いくら糖質があってもそれらの成分や物質がなければエネルギーに代謝できないのです。

それらの成分や物質の中で、もっとも不足しやすいのがビタミンB1です。

ビタミンB1は水溶性で熱に弱いため、調理過程がかなりの部分が失われてしまい摂取量が少なくなる傾向にあります。

更に、ビタミンB1は吸収されにくく、しかも体内に貯蔵できないため必要以上のものは排出されてしまいます。つまり、常に必要量のビタミンB1を摂取しないと糖質をエネルギーに代謝することができないのです。

そして現代人は糖質を過剰に摂取しているので、それを代謝するためにビタミンB1をどんどん消費してしまいます。(甘いモノを食べ過ぎると疲れやすくなるというはこのせいです。)

また、ビタミンB1は神経伝達物質の形成にも関わっているためビタミンB1不足は肉体的疲労だけでなく精神的疲労にも影響を及ぼすと考えられます。

ビタミンB1の吸収率を高め、体内貯蔵を可能にするにんにくの効能

にんにくの疲労回復効果の秘密の一つは、この疲労の原因になりやすいビタミンB1不足を軽減する効能です。具体的にはビタミンB1の吸収率を高め、そして貯蔵できるようにする効能なのです。

にんにくにはアリインというイオウ化合物が含まれています。にんにくを切ったり潰したりするとアリインはアリシンという成分に変化します。

アリシンはビタミンB1と結合する性質があり、結合するとアリチアミンというビタミンB1の機能を持つ脂溶性の物質へと変化します。このアリチアミンは脂溶性のため、熱に強く、水に溶け出すこともありません。

そのため、調理過程でビタミンB1を損なうことなく、しかも腸内で吸収されやすくなるのです。更にアリチアミンは血液中に貯蔵が可能なため、必要以上のビタミンB1を摂っても無駄にならず、継続してビタミンB1を供給することができるのです。

これがにんにくが疲労回復に効果があると言われる大きな理由です。この仕組みを利用したのが滋養強壮剤などで知られるアリナミンやキヨーレオピンです。

情報が少ないので信ぴょう性は高くないですが、にんにくに含まれるスコルジニンという成分にもアリシンと同様の効能があるようです。

尚、にんにくにもビタミンB1が含まれていますが、豚肉やナッツ類、大豆製品などビタミンB1を多く含む食品と一緒に食べるとより効果的です。

疲労の原因である酸化ストレスを軽減

疲労するもう一つの大きな原因は酸化ストレスと言われます。現代における疲労要因はこの酸化ストレスの要因が大きいと言われています。

酸化ストレスとは体内に発生した活性酸素が体内の細胞を傷つけることです。傷つけられた細胞は機能が弱り、それが疲労という形で現れるのです。酸化ストレスは老化の原因でもありますが、一時的に老化すると考えると理解しやすいかもしれません。

体内に活性酸素が発生する原因は沢山あります。紫外線や排気ガス、食品添加物や喫煙、過度な運動や精神的ストレス等々です。

通常の場合は、ある程度酸化ストレスがあっても、体内の抗酸化物質がそれらを除去したり、傷ついた細胞を修復したりする体内の防衛機能があります。

しかし、活性酸素が過剰に発生すると体内では処理しきれず、疲労や老化と言った形で現れてくるのです。

活性酸素を除去するにんにくの効能

過剰に発生した活性酸素を除去するには体外からも抗酸化物質を摂取する必要があります。疲労回復のためにビタミンCを摂取すると良いと言われるのは、ビタミンCに強力な抗酸化作用があるかです。

まだ明確になっていいない部分がありますが、にんにくには活性酸素を除去する強力な抗酸化作用の効能があると言われます。それがにんにくの疲労回復効果の要因になっていると考えられています。

にんにくには抗酸化成分であるビタミンE(αトコフェノール)を含まれていることは分かっていますが、それとは別ににんにくに含まれるイオウ化合物に強い抗酸化作用があると推測されています。

にんにくに含まれる抗酸化作用を持つイオウ化合物には、アリシン、シクロアリイン、イソアリイン、メチイン、スコルジニンの他、アリシンが分解して発生するジアリルジスルフィド(S-アリルシステイン、アリルメルカプトシステイン)、ビニルジチイン、アホエンなど、15種類以上の成分があると考えられています。

尚、抗酸化作用はにんにくを発酵・熟成させた黒にんにくの方が強力と言われています。

その他のにんにくの疲労回復効果

にんにくの持つ「ビタミンB1吸収促進作用」と「抗酸化作用」の2つは疲労回復に対する強力な効能ですが、その他にもにんにくには疲労回復効果を見込める要素があります。

一つはにんにくの持つ「抗菌・殺菌作用」です。抗菌・殺菌作用はウィルスや病原菌、細菌などを排除することにより体力の低下を防ぎます。それにより疲労回復が促進します。

同様に、にんにくの「解毒作用」も肝臓の負担を軽減することで、体力の低下を防ぎ、疲労回復を促進します。

更に、にんにくには血液サラサラ効果があり、血行を促進する効能もあります。血行が良くなることにより、体中に栄養が行き渡り、また毒素を排出することも疲労回復に役立ちます。

このように、にんにくには強力且つ多角的な面から疲労回復効果を期待できる要素があり、紀元前から薬用で用いられてきたのも頷けます。

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